スーパー凡人の備忘録

健康や仕事に関することを書くつもりです

コロナ禍における中国出張記②

出発当日は朝のフライトだったため、さすがに当日自宅から成田空港に行くことはできないので前泊した。

当日は朝早かったせいか空港は閑散としており、ある意味新鮮であった。また、乗客にほとんど日本人はおらず、爆買いしていたのではと思わせるくらい家電を積み上げてカートを押している人や、感染を恐れているのかよくテレビで見るような防護服に身を包んだ人も中にはいた。

機内は満席でもなければ空席が目立つという感じでもなく、8割くらいの搭乗率だった。

上海までは3時間程度で、機内ではアカデミー賞で話題となった「パラサイト」を観ながら過ごした。内容は面白かったのだがすべて観ることができなかったので後でレンタルしようと思っている。それくらい成田-上海間はあっという間だった。

着陸した上海の浦東空港は成田空港以上に閑散としていて営業停止ではないのかとさえ思った。着陸後は所定の手続き等を済ませPCR検査を受けた。結局トータル3PCR検査を受けたが、この検査が一番の苦痛だった。外の特設プレハブ小屋に連れていかれ同時に20人くらいが受けられるスペースが確保されていた。

まず、鼻穴に綿棒を入れられ、奥の奥まで突っ込まれ“ぐりぐり”やられた。10cmはゆうにあったと思う。それを両穴やられたのだからたまったものではなかった。隣の子供が泣きわめいていたが、自分もその年代であんなことされたら同じように泣きじゃくっていたに違いない。

その次に口の中も“ぐりぐり”され、これも結構奥までやられ、むせてしまった。

そんな地獄のPCR検査を終え隔離ホテルに移動することになったのだが、幸い会社の同行者と一緒のバスに乗ることが出来た。一緒のバスに乗るということは一緒のホテルに行くということである。

ただ、乗る時点ではどこのホテルに行くか教えてくれなかったため、完全なミステリーツアーである。このミステリーツアーバスに乗ること約1時間、松江という上海でも郊外に位置するホテルに到着した。

ホテル自体は小綺麗で悪くなくWi-Fiもつながり、The・ローカルといったホテルだったらどうしようという不安は一旦消えた。

到着したのが16時頃だったということで、隔離解除が2週間後の1545だと知らされた。

会社の同行者は同じ階の連番で宿泊することになり近いという安心感はあったが、「それでは2週間後に会いましょう」と言って各自の部屋に入室した。

こうして2週間にわたる隔離生活がスタートした。(続く)